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カラヤン&ベルリンフィルおすすめ名盤(CD)

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これからカラヤンとベルリンフィルの名盤を聴いてみたいという方は60年代から70年代を選択すればほぼ間違いないです。

音質についてですが、60年代70年代のレコーディングは今から30年、40年以上も前のものになりますが、ほとんどデジタルレコーディングなので音質には問題ないです。カラヤンの前任者のフルトヴェングラーあたりだと蓄音機みたいな音ですけど。

では、カラヤン&ベルリンフィルのおすすめ名盤(CD)をご紹介致します。

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◆チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(1971年)

チャイコフスキーはカラヤンが演奏会でよくやるレパートリーですが、録音もまた非常に多いです。その反面、マーラーなどは録音が極端に少ない。マーラーは今でこそよく演奏されますが、昔はプログラムに入れると客の入りが悪かったのであまり演奏されなかったようです。

この悲愴は1971年イエスキリスト教会での録音。悲愴もカラヤンとBPOの録音が多い曲で、ウィーンフィルを含めれば8回も録音しているほどカラヤンお気に入り。

しかし、どれをとっても同じ演奏ではありません。ここがクラシックの面白いところなのですだが、この悲愴はその中でも一番重厚感ある演奏といえるほど情熱的に仕上がっています。

このCDは悲愴だけですが、この時期に4番5番も録音しており、カラヤン&ベルリンフィルのチャイコフスキーでも代表的な出来となっていて大変人気があります。

シルキーな弦、力強い金管、華やかな木管など手兵ベルリンフィルの能力を存分に引き出した名演と言えるでしょう。私もこの時期の悲愴はユニテルの映像ものと並んで好きです。カラヤン&ベルリンフィルの最も実りある時期の作品です。

すでに新フィルハーモニーホールは完成済みでしたが、アコースティックな響きが持ち味のイエスキリスト教会で録音されました。

◆チャイコフスキー:交響曲第5番、バレエ組曲「くるみ割り人形」

このチャイコフスキー第5番は、イエスキリスト教会で1965年9月から11月にかけて4日を費やして録音されました。

そこにはオーストリア人カラヤンと国際色豊かな団員からは想像も出来ない真のロシア音楽のエッセンスが感じられます。

◆カラヤンのベートーヴェン/交響曲第2番、第7番

英雄と同じぐらい好きなのが第7番。フルートのソロがあるせいもありますが全ての章が好みです。

ベートーヴェンが作曲したこの曲は、当時2楽章は大変評価が高かったものの、1楽章と4楽章は当時の民衆には全く理解ができずベートーヴェンは狂って(酔っ払って?)作曲したと思われたようです。確か・・。

それほどこの曲の作りは先進的であり凝ったものだったのかもしれません。 ティンパニはフォーグラー教授が叩いているのかもしれませんが、シビレまくりです。

カラヤンベートーヴェン頂点とも言われる70年代のベートーヴェンはエネルギッシュな演奏が多いですね。

◆R・シュトラウス:交響詩ツァラトゥストラはかく語りき/ドンファン(1972年)

カラヤン得意のR・シュトラウス。このCDは1972年にレコーディグされたものです。力強い演奏であるが、嫌味が全くなく聴いていて心地よい、買って裏切られることのない時期です。

オーボエの旋律が好きなんでドンファンが特に好きです。時期からしてコッホが吹いてるいるのでしょうか。

弦も金管も木管もティンパニもいい響きしてますね。ベルリンフィルに入団してから相当腕を上げる人も多かったとか。超一流オケだけに自信がさらにつくのでしょう。

この頃は脂の乗ったプレイヤーが大勢いたので、ソロを聴くのも楽しみの一つです。

なお、1972年と1973年にイエスキリスト教会で録音したものなので、イエスキリスト教会での録音でも比較的最後の方ですね。

◆シベリウス:交響詩フィンランディア(1976年)

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カラヤン&ベルリンフィルのフィンランディアで一番気に入っているのがこの1976年盤です。

実はクラシック音楽で初めて買ったのがフィンランディアでした。これが大好きで当時は毎日数十回も聴いていました。

カラヤンはフィランディアを1964年、1976年、1984年の3度ベルリンフィルとレコーディングをしています。一応全部持ってますがやっぱりこれに限ります。

弦、木管、金管、打楽器など全ての表現力が凄まじいほど上手い。シルキーな弦、力強い金管、そして繊細な木管のバランスが優れています。やはりベルリンフィル黄金時代ど真ん中だけはあります。

◆カラヤンの最後のレコーディング ブルックナー交響曲第7番

カラヤンの最後のレコーディングがウィーンフィルとのブルックナー交響曲第7番です(ベルリンフィルではありませんが最後なので載せました)。1989年4月18日から23日にかけてウィーン楽友協会大ホールで録音されたものです。

カラヤンはベルリンフィルの終身指揮者になったものの、何度となく楽員たちと対立してしまいました。その一番大きいのがザビーネマイヤー事件なのです。それ以降、楽員たちとの関係は少しずつ冷え切ってしまったような感じがします。

その後1989年4月、カラヤンはベルリンフィルの音楽監督の終身指揮者のポストを辞任。ベルリンフィルと決別しました。

このブルックナー交響曲第7番は同年4月23日にウィーンフィルと行われたカラヤン生涯最後の演奏会となりました。

リッカルド・ムーティは、カラヤンが自分に最も強い印象を与えたのがブルックナーであると語っています。まさに神の声を聞くようだと。

リリース当時一部の音楽評論家の方からは手厳しい意見もあったようですが、ウィーンフィルの演奏は重厚かつシルキーであり、これがカラヤン最後のレコーディングと思うと、万感の思いがこみ上げてきます。

◆カラヤンの第九リハーサル(ゴールドCD)とドイツ国歌

1962年録音のベートーヴェン第九交響曲(ベルリン・フィル)のリハーサルの模様(約30分)が録音された貴重な資料 (ゴールドCD)。
1989年頃「karajan foever」シリーズを購入して点数をコツコツ貯めて入手したCD。

当時54歳のカラヤンのガラガラ声がベルリン・イエス・キリスト教会内に響きます。

ベルリン・フィルのセクションごとのリハーサルも聴け、臨場感が抜群です。こういうのいいですね。

リハーサル模様を一部抜粋してみましょう

結構です。たいへん美しい!ひとつお願いしたいのは、チェロのクレッシェンドを出来ればもう少しあとからはじめてほしいのです・・・・

その点は音を正しく弾き始めるという意味です。この点は別に音の長さとは関係がない。そんな風に音楽学校で習った者は国民を欺瞞する者として追い出されるよ。ではその小節を!・・・・・・

ちがう!ここでは互いに浸透して流れていく形を見つけなければならない。この曲を20年間きいているといつもここのところで、3拍子でなくて4拍子が出て来てしまう・・・・

このCDは、リハーサルのほかにヨーロッパ会議加盟17カ国の国歌も収録されています。 国歌の演奏もベルリン・フィルです。

西ドイツ(現ドイツ)の国歌はハイドンが作曲したものなのでやっぱりいい曲ですね。正確に言うと、1797年にヨーゼフ・ハイドンが作曲した弦楽四重奏曲第77番「皇帝」の第2楽章の主題をオーストリア帝国の国歌としたもので、帝国消滅後の1922年以来ドイツ国歌として採用されているものです。美しいメロディーなのでドイツ国歌大好きです。聴いてみてください↓

オーストリア帝国時代の音楽はこちらです。メロディは同じです。お時間ありましたらどうぞ。

ちなみにオーストリアの国歌はモーツァルトかと思いきや、実はヨハン・ホルツァーの作とする節が有力なのだそうです。以前はモーツァルトが作曲したと言われていたみたいですけど。

それからヨーロッパ賛歌というのもカップリングされています。これは第九の四楽章をカラヤンが編曲したとのことですが、どこをいじったのかよくわからない。

当時ちょっとだけ話題になったゴールドCDです。もうかなり経っていますが、まだ輝きは失っていません。当時は非売品だったので宝物だったんですが、その後一般発売されたみたいでお宝度がダウン(*´ω`*)
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◆R・シュトラウス オーボエ協奏曲(1969年/ローター・コッホ(ob))

CDの名盤によく挙げられるのが、このR・シュトラウスのオーボエ協奏曲(1969年)です。今は亡きオーボエの名手、ローター・コッホの傑作のひとつ。

1969年9月にイエス・キリスト教会で録音されました。

実にあたたかでまろやかな音色です。楽員たちの間でもこの演奏は後々語り草になるほど秀逸だったらしいです。のちにシェレンベルガーも録音するのですが、私はやっぱりこのコッホ盤が一番好きです。

フルートのゴールウェイ(Fl)の音色も聴こえ、コッホ、ピースク、ライスターと共に当時世界最強の木管陣の層の厚さが伺えます。

なお、メタモルフォーゼン、四つの最後の歌(ヤノヴィッツ)がカップリングされており、こちらもストレートに感動する名演奏です。

◆モーツァルト:ディベルティメント第17番(1965年)

カラヤンは、1965年から1968年にかけて夏休みの滞在先であったこの地(カラヤンの別荘があった)で、ディベルティメントの他にもホルン協奏曲(Hr:ゲルト・ザイフェルト)、交響曲第29番、ヘンデルの合奏曲など、モーツァルトやヘンデルなどの作品を集中的に録音していたようです。

ベルリンフィルの名手たちで奏でるモーツァルトは、普段ベートーヴェンやチャイコフスキーなどの交響曲のような激しい曲とは対照的な気品ある香りが立ち込める演奏となっています。

サンモリッツでの録音はこの他にブランデンブルク協奏曲や管弦楽組曲第2番などもあります。

◆ヴェルディ/ロッシーニ序曲集

大変美しい曲がズラリと揃う名盤です。

カラヤンはこうした名曲を集めた小品集も出していて賛否両論ありそうですが、やはり実りあるカラヤン&ベルリンフィルの名演奏を聴けることを素直に喜びたい。

シチリア島の夕べの祈り序曲のような美しい曲がお気に入り。この曲の後半のヴァイオリンの旋律部分は本当に美しい。その美しい旋律を大人数の大男たちだけがなんと甘く繊細に表現するのであろうか。ベートーヴェンなどの激しい曲を世界中のどのオーケストラにもなし得ないほど豪快に演奏すると思えば、このような表現も高次元で実現してしまう。まさにスーパー軍団である。

◆ビゼーアルルの女(ジェームズ・ゴールウェイ(fl))

ビゼーのアルルの女とカルメンです。1970年12月の28日と29日にベルリンのイエスキリスト教会での録音。

フルートソロは黄金のフルートとして有名なジェームズ・ゴールウェイ。ベルリンフィルの中でもスター中のスターだけに彼のソロは絶対に聴きです。

アルルの女の第2組曲のメヌエット。やっぱりいいです。ジャケットにはゴールウェイと記載されていないのですが、聴けばわかるぐらい彼の音色は特徴があります。

◆モーツァルト:ホルン協奏曲(1968年/ゲルト・ザイフェルト)

これは1968年8月にスイスのサンモリッツで録音されたもの。

ホルンは、ベルリンフィルのスタープレイヤーの一人。ゲルト・ザイフェルト。ウィーンフィルのギュンター・ヘーグナーに対抗するベルリンフィルのホルンセクションのボスです。

ベルリン・フィルの男らしく力強いホルンはこの人を筆頭に支えられていた。ザイフェルトファンならずとも是非聴いておいて損のないホルン協奏曲の名盤です。

カラヤンからの入団の話を断らなければ千葉馨氏(故人)がこのレコーディングをしていたかもしれませんね。

◆チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ベルマン)、ヴァイオリン協奏曲(フェラス)

ピアノ協奏曲は1975年フィルハーモニーホールでラザール・ベルマンでの録音。ヴァイオリン協奏曲は1965年イエスキリスト教会でクリスチャン・フェラスとの録音です。このCDは私がお気に入りの一枚でもあります。

フェラスは1949年、わずか15歳でロン=ティボー国際コンクール第2位(1位なし)を獲得。

しかし、70年代以降伸び悩みが伝えられ、レコーディングも途絶えがちのまま1982年9月15日、フランスのパリで死去(自殺説)。49歳の若さでした。

この作品は1965年11月イエスキリスト教会において、フェラス32歳の時のレコーディングとなります。

一方のロシア出身の世界的ピアニスト、ラザール・ベルマンは2005年2月6日、フィレンツェの自宅で亡くなられました(享年74歳)。

2005年2月26日に75歳の誕生日を迎えるため、関係者一同、盛大な祝賀の準備をしていた矢先のことでした。原因はインフルエンザと伝えられています。

カラヤンはベルマンとはこの一曲だけの録音になりますが、フェラスとは他にブラームス(1964年)、シベリウス(1964年)、ベートーヴェン(1967年)のヴァイオリン協奏曲を録音しています。

◆モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲とフルート協奏曲第1番(ゴールウェイ&ブラウ)

フルートで有名な曲と言えば、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲があがります。特に第二楽章の旋律はあまりにも美しい。

フルートのハープのための協奏曲はゴールウェイ(フルート)と、フリッツ・ヘルミス(ハープ)のコンビ。1番の方はアンドレアス・ブラウです。

1番はモーツァルトがオランダの裕福な商人でフルートの愛好家から注文を受けて作曲したものです。2番もあるんですが、これはオーボエ協奏曲を手直しただけなので報酬は半分しか払われなかったとか。

ブラウが担当していますが、非常に正確な演奏。楽譜通りといった感じがしてちょっと面白味に欠けるとこもある気がします。個人的には2番の方が好きです。

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