カラヤン

カラヤン ライブNG集-一流オーケストラでもミスはある

karajanbpo
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
カラヤン指揮のライブ演奏

カラヤン指揮のベルリン・フィルやウィーン・フィルでも、ライブでは思わぬミスが起こります。1977年東京公演のオーボエ、1984年のピッコロ、1988年東京公演のトランペットなど、有名なNG場面を動画とともに紹介します。

カラヤン&ベルリン・フィルのライブNG集 ― 一流オーケストラでもミスはある

カラヤンとベルリン・フィルといえば、精密で完成度の高い演奏というイメージがあります。 ウィーン・フィルとの共演でも、その高い演奏水準はよく知られています。

しかし、どれほど一流の演奏家が集まったオーケストラでも、ライブでは思わぬミスが起こります。 スタジオ録音とは違い、演奏会では一度始まればやり直すことができません。

緊張、疲労、楽器の状態、わずかなタイミングのずれなど、さまざまな要因によって一瞬のミスが生まれることがあります。

むしろ、その後に何事もなかったように演奏を立て直すところに、一流オーケストラの凄さを感じることもあります。

1977年東京公演 ベートーヴェン交響曲第7番

第1楽章で起きたオーボエのミス

1977年に東京で行われたカラヤン&ベルリン・フィルの日本公演。 ベートーヴェン交響曲第7番の第1楽章で、オーボエが本来とは異なる音で入ってしまう場面があります。

かなり目立つ音なので、クラシックを聴き慣れている人なら「あれ?」と気付くかもしれません。

当時のベルリン・フィルには、首席オーボエ奏者としてローター・コッホが在籍していました。 この場面を誰が演奏していたのかについてはさまざまな推測がありますが、ライブならではの珍しい瞬間として知られています。

興味深いのは、その直後です。 一瞬ミスが起きても、オーケストラ全体はほとんど動揺を見せず、そのまま演奏を続けています。

ミスそのものよりも、その後すぐに音楽へ戻っていくベルリン・フィルの集中力の方が印象に残ります。

1984年 ウィーン・フィルのチャイコフスキー交響曲第4番

第3楽章でピッコロが早く入る

次は1984年、カラヤン指揮ウィーン・フィルによるチャイコフスキー交響曲第4番です。

第3楽章は弦楽器のピチカートが印象的な、軽快で独特な楽章です。 その途中で、ピッコロが本来のタイミングより少し早く入ってしまう場面があります。

ピッコロはオーケストラの中では小さな楽器ですが、非常に高い音域を担当するため、わずかな音でもよく目立ちます。

特に静かな場面や、ほかの楽器が少ないところで早く音を出してしまうと、客席にはかなりはっきり聞こえてしまいます。

ウィーン・フィルのような一流オーケストラでも、こうした瞬間があるところがライブ演奏の面白さです。

1988年東京公演 ムソルグスキー「展覧会の絵」

冒頭のトランペットで起きた有名なミス

カラヤン最後の来日となった1988年の日本公演でも、有名なミスが残っています。

ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲による「展覧会の絵」です。

この作品は、冒頭の「プロムナード」でトランペットが重要な旋律を演奏します。 その最初の部分で、音が外れてしまう場面があります。

演奏開始直後で、しかもトランペットがほぼ単独で旋律を吹くため、非常に目立ちます。

数千人の聴衆が静まり返ったホールで最初の一音を吹く緊張感は、想像以上のものなのでしょう。

しかし、その後はすぐに立て直し、演奏は何事もなかったように進んでいきます。 こうしたところにも、ベルリン・フィルの経験と実力を感じます。

なぜライブでは冒頭のミスが起こりやすいのか

今回紹介した例を見ると、演奏の序盤や、ソロが始まる瞬間にミスが目立つケースがあります。

これは、その一音に集中する緊張感が非常に大きいことも関係しているのでしょう。

オーケストラ奏者は演奏会の開始前から長時間集中しています。 舞台袖で待ち、ステージへ入り、チューニングを行い、指揮者が登場し、ようやく演奏が始まります。

特に管楽器の場合は、気温や湿度、楽器の温まり方、唇の状態などによっても音の出方が変化します。

普段なら何百回でも問題なく吹ける音が、本番の一瞬だけうまく出ないこともあるわけです。

ミスの後に分かる一流オーケストラの凄さ

ライブで本当に注目したいのは、ミスそのものよりも、その後です。

ベルリン・フィルやウィーン・フィルの演奏を見ると、一人の奏者が音を外したとしても、周囲の奏者はほとんど反応を見せません。

指揮者も演奏を止めることなく、そのまま音楽を前へ進めます。

数秒後には何事もなかったように全体が元の流れへ戻っています。

こうした立て直しの速さこそ、一流のプロ集団ならではでしょう。

スタジオ録音にはないライブならではの魅力

スタジオ録音であれば、明らかなミスが起きた部分は録り直すことができます。 編集によって複数のテイクをつなぎ、完成度の高い音源を作ることも可能です。

一方、演奏会ではやり直しができません。

その代わり、ライブにはその瞬間にしか生まれない緊張感があります。

予定通りにいかないことも含めて、その場にいる奏者と聴衆が同じ時間を共有することになります。

だからこそ、多少のミスがあった演奏でも、スタジオ録音以上に強い印象を残すことがあります。

番外編|クラシック演奏会の思わぬハプニング

カラヤンの演奏以外にも、クラシックのステージではさまざまなハプニングが起きています。

管楽器の音が外れる程度ならまだ軽い方で、楽器のトラブルや譜面の問題など、演奏者にとって冷や汗ものの出来事もあります。

下の動画では、そんなクラシック演奏会のさまざまなハプニングを見ることができます。

まとめ|ミスも含めてライブ演奏の魅力

カラヤン指揮のベルリン・フィルやウィーン・フィルといえども、ライブでまったくミスをしないわけではありません。

1977年東京公演のオーボエ、1984年のウィーン・フィルのピッコロ、1988年東京公演のトランペットなど、映像や録音には思わぬ瞬間が残されています。

しかし、その一音だけで演奏全体の価値が決まるわけではありません。

むしろミスの直後に素早く立て直し、演奏を最後まで続ける姿を見ると、世界最高峰のオーケストラと呼ばれる理由がよく分かります。

完璧に見えるカラヤン&ベルリン・フィルにも、こうした人間らしい瞬間があったからこそ、ライブ録音を聴く楽しみがさらに増すのかもしれません。

こちらの記事も読まれています
記事URLをコピーしました