カラヤンも思わず感動!ベルリンフィル創立100周年記念コンサートの英雄
2021年9月1日 当サイトにはプロモーションが含まれます1982年ベルリンフィルは創立100周年を迎え、4月から5月にかけ記念コンサートを行いました。
初日のプログラムはモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」、そして、ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」になります。なお、当初は第九を予定していたのですが、これをジュピターと英雄に変更したとのことです。
コンマスはミシェル・シュヴァルベ。コッホやライスターなど黄金時代を支えた往年のプレイヤーもこの時期はまだまだ在籍していた頃です。
演奏についてですが、英雄については大変評価が高く、カラヤンとベルリンフィルの名盤の中の名盤とされています。
実際に私もこの超ダイナミックな演奏をかなり気に入っていまして、弦、管、打楽器全てのセクションの熱の入った演奏には感動しまくり、今でも良く聴く(見る)ことの多い演奏です。
カラヤンも思わず感動
また、ベルリンフィルの写真集において「第一楽章終了後、カラヤンも思わず感動」というような表記が確かあったと思います。
いつも以上に実力を発揮した団員たちの渾身の演奏に対し、カラヤンが感動しているかのような写真がそこには掲載されており、団員たちもカラヤンが感動したことを感じ取っているかのように見えました。それほど、この日の英雄はベルリンフィルの特別な演奏会であったことがわかります。
やはり100周年という重要な節目の演奏会ということで団員のモチベーションもマックスになっていたのでしょう。溢れんばかりのエネルギッシュな演奏はベルリンフィル創立100周年という大舞台を飾るに相応しい名演奏となりました。
カラヤンは当時74歳ということで高齢である上ヘルニアも患っていましたが、それでも座ることなく長時間指揮を続けていたことに対して敬意の念を抱かずにいれません。
なお、この日の演奏会にはエリエッテ夫人、アラベラ(次女)やヘルムート・シュミット首相も訪れており、その姿を拝見することもできます。
非常にダイナミックな演奏でベルリンフィル黄金時代を彷彿させる素晴らしい演奏となっています。ベルリン出身の彼にベルリンフィルの音楽監督になって欲しかったな。
この記事を読んだ方にオススメ