スイス・ロマンド管弦楽団に日本人奏者はいる?現在の日本人メンバーを紹介
スイス・ロマンド管弦楽団に日本人奏者はいるのでしょうか。2026年現在、第1ヴァイオリンに粟野由美子と久保由美が在籍しています。2人の経歴や楽団での活動、カラヤン時代のベルリン・フィルにつながるミシェル・シュヴァルベとの関係も紹介します。
スイス・ロマンド管弦楽団の日本人奏者|第1ヴァイオリンに2人在籍
スイス・ジュネーヴを本拠地とするスイス・ロマンド管弦楽団(Orchestre de la Suisse Romande/OSR)。
1918年にエルネスト・アンセルメによって創設され、フランス音楽や20世紀作品を含む幅広いレパートリーで知られるオーケストラです。
テレビ放送やコンサート映像を見ていて、「スイス・ロマンド管弦楽団に日本人奏者はいるの?」「日本人らしいヴァイオリニストが映っていたけれど誰?」と気になった人もいるでしょう。
2026年現在、スイス・ロマンド管弦楽団には、粟野由美子さんと久保由美さんが第1ヴァイオリン奏者として在籍しています。
この記事では、現在活動する2人の日本人奏者を中心に紹介します。
現在在籍する日本人奏者一覧
| 奏者 | 担当 | 在籍 |
|---|---|---|
| 粟野由美子 | 第1ヴァイオリン | 2011年~ |
| 久保由美 | 第1ヴァイオリン | 2009年~ |
スイス・ロマンド管弦楽団に日本人奏者はいる?
はい。
2026年現在、スイス・ロマンド管弦楽団の第1ヴァイオリンには、粟野由美子さんと久保由美さんが在籍しています。
久保さんは2009年、粟野さんは2011年に加入しており、ともに10年以上にわたって同楽団で活動しています。
2人とも日本で音楽を学んだ後にスイスへ渡り、ローザンヌでピエール・アモイヤルに師事したという共通点があります。
粟野由美子|第1ヴァイオリン
粟野由美子(Yumiko Awano)さんは、1983年に京都で生まれたヴァイオリニストです。
東京藝術大学を卒業した後、スイスへ渡り、ローザンヌ音楽院でピエール・アモイヤルに師事しました。
コンクールにも参加し、
- 大阪国際音楽コンクール 第3位
- 全日本学生音楽コンクール大阪大会 第2位
- 2010年 ニコロ・パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール入賞
- 2011年 仙台国際音楽コンクール入賞
などの実績を残しています。
2006年から2010年まではカメラータ・ローザンヌに参加し、ヴァイオリンとヴィオラを演奏しました。
そして2011年にスイス・ロマンド管弦楽団へ加入しました。
2026年現在も、第1ヴァイオリン奏者として公式メンバー一覧に掲載されています。
オーケストラ以外でも活動する粟野由美子
粟野さんはスイス・ロマンド管弦楽団での活動だけでなく、オーケストラの首席ポジションや室内楽でも演奏しています。
2016年にはOrchestre des Nationsのコンサートマスターとして招かれ、2017年にはヨーテボリ交響楽団でもソロ・ヴァイオリンとして演奏しました。
スイス・ロマンド管弦楽団の室内楽シリーズにも参加しており、2027年4月には楽団員による室内楽公演への出演も予定されています。
久保由美|第1ヴァイオリン
久保由美(Yumi Kubo)さんは、1980年に東京で生まれたヴァイオリニストです。
桐朋学園でヴァイオリンを学び、その後スイスへ渡りました。
ローザンヌ音楽院では、粟野由美子さんと同じくピエール・アモイヤルのクラスで学び、ソリスト・ディプロマを取得しています。
ソリストや室内楽奏者としても活動し、
- ザルツブルク・モーツァルテウム
- プラドのパブロ・カザルス音楽祭
- Radio France
- Aspen-Nagano
- 白馬
- 札幌
などの音楽祭や演奏会に出演してきました。
また、ピエール・アモイヤルとのデュオやカメラータ・ローザンヌでの演奏を通じ、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地で活動しています。
2009年からスイス・ロマンド管弦楽団に在籍
久保さんは、シンフォニエッタ・ド・ローザンヌ、大阪センチュリー交響楽団、スピーツ交響楽団などともソリストとして共演してきました。
そして2009年にスイス・ロマンド管弦楽団へ加入しました。
2026年時点では在籍17年となり、第1ヴァイオリン・セクションで長く活動しています。
オーケストラだけでなく室内楽にも参加しており、2026年11月にはスイス・ロマンド管弦楽団の奏者による室内楽公演への出演も予定されています。
第1ヴァイオリンに日本人奏者が2人在籍
現在のスイス・ロマンド管弦楽団で日本人奏者が在籍しているのは、第1ヴァイオリンです。
- 久保由美:2009年加入
- 粟野由美子:2011年加入
と、2人が同じセクションで活動しています。
第1ヴァイオリンは旋律を担当する機会が多く、コンサート映像でも比較的映りやすいセクションです。
テレビ放送や配信でスイス・ロマンド管弦楽団を見る際には、第1ヴァイオリンにも注目してみてください。
2人ともローザンヌでピエール・アモイヤルに師事
粟野由美子さんと久保由美さんには、興味深い共通点があります。
2人とも日本で音楽教育を受けた後にスイスへ渡り、ローザンヌでフランスのヴァイオリニストピエール・アモイヤルに師事しています。
さらにカメラータ・ローザンヌでの演奏経験も持っています。
日本からスイスへ渡って学び、その後スイス・ロマンド管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者となったという、似た経歴を持つ2人です。
スイス・ロマンド管弦楽団とは
スイス・ロマンド管弦楽団は、1918年に指揮者エルネスト・アンセルメによって創設されました。
スイス・ジュネーヴを本拠地とし、主な演奏会場としてヴィクトリア・ホールを使用しています。
アンセルメ時代には、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキーをはじめとする作品を数多く取り上げました。
また、アンセルメと楽団による数多くの録音が残されており、日本でも長く親しまれてきました。
現在もジュネーヴを中心に、定期演奏会、室内楽、録音、海外公演など幅広い活動を行っています。
ミシェル・シュヴァルベもかつてコンサートマスターを務めた
カラヤン時代のベルリン・フィルが好きな人にとって興味深いのが、ミシェル・シュヴァルベとスイス・ロマンド管弦楽団との関係です。
シュヴァルベは、のちにベルリン・フィルのコンサートマスターとしてカラヤン時代に長く活動したヴァイオリニストです。
そのシュヴァルベを、1944年にスイス・ロマンド管弦楽団へ招いたのがエルネスト・アンセルメでした。
シュヴァルベは同楽団のコンサートマスターを務め、スイスではソリストや室内楽奏者、教育者としても活動しました。
その後、1957年にヘルベルト・フォン・カラヤンからベルリン・フィルの第1コンサートマスターに招かれています。
カラヤン時代のベルリン・フィルにつながる存在
シュヴァルベはベルリン・フィル加入後、カラヤンのもとで長年コンサートマスターを務めました。
リヒャルト・シュトラウス《英雄の生涯》をはじめ、ヴァイオリン独奏が重要な作品でもその演奏を聴くことができます。
そのシュヴァルベがベルリンへ移る以前にスイス・ロマンド管弦楽団のコンサートマスターを経験していたことは、このサイトの読者にとっても興味深いつながりでしょう。
2026/27シーズンはトゥガン・ソヒエフが首席指揮者兼芸術顧問
2026/27シーズンのスイス・ロマンド管弦楽団では、トゥガン・ソヒエフが首席指揮者兼芸術顧問を務めています。
創設者アンセルメの時代から100年以上を経た現在も、ジュネーヴを中心にさまざまな指揮者やソリストとの演奏活動を続けています。
日本とのつながりも長いオーケストラ
スイス・ロマンド管弦楽団は、日本でもアンセルメ時代の録音や来日公演を通じて長く知られてきました。
現在は、粟野由美子さんと久保由美さんが第1ヴァイオリンで活動しています。
日本で学んだ奏者がスイスへ渡り、現地で研鑽を積んだ後、同じオーケストラで長年活動していることも、日本との人的なつながりを示す一例です。
テレビや映像では第1ヴァイオリンにも注目
スイス・ロマンド管弦楽団をテレビ放送や配信映像で見る機会があれば、第1ヴァイオリン・セクションにも注目してみてください。
- 粟野由美子:第1ヴァイオリン、2011年から在籍
- 久保由美:第1ヴァイオリン、2009年から在籍
の2人が現役メンバーとして活動しています。
ただし、オーケストラでは公演ごとに出演メンバーや配置が変わるため、2人がすべての演奏会に出演するとは限りません。
ベルリン・フィルにも日本人奏者が在籍
ヨーロッパの主要オーケストラでは、スイス・ロマンド管弦楽団以外にも日本人奏者が活動しています。
ベルリン・フィルの現在・歴代の日本人団員についてはこちらの記事で紹介しています。
まとめ|第1ヴァイオリンに日本人奏者が2人在籍
2026年現在、スイス・ロマンド管弦楽団には、粟野由美子さんと久保由美さんが日本人奏者として在籍しています。
- 粟野由美子:京都出身、2011年加入
- 久保由美:東京出身、2009年加入
2人はいずれも第1ヴァイオリンを担当し、日本で学んだ後にスイスへ渡り、ローザンヌでピエール・アモイヤルに師事しました。
また、楽団の歴史をたどると、のちにカラヤン時代のベルリン・フィルでコンサートマスターを務めたミシェル・シュヴァルベも在籍しています。
テレビ放送やコンサート映像でスイス・ロマンド管弦楽団を見る機会があれば、第1ヴァイオリンで活動する2人の日本人奏者にも注目してみてください。







