ボストン交響楽団に日本人奏者はいる?現在の日本人・日本ゆかりのメンバーを紹介

karajanbpo
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

アメリカを代表する名門オーケストラのひとつ、ボストン交響楽団

1881年に創設され、ボストンのシンフォニー・ホールを本拠地として活動しています。

日本では、長年音楽監督を務めた小澤征爾さんとの関係でも非常によく知られているオーケストラです。

テレビ放送やコンサート映像を見ていて、 「ボストン交響楽団に日本人奏者はいるの?」 「日本人らしい奏者が映っていたけれど誰?」 と気になった方もいるのではないでしょうか。

2026年現在、ボストン交響楽団には、日本出身の現役奏者と、日本にゆかりを持つ現役奏者が在籍しています。

この記事では、ヴァイオリンで活躍する水野郁子さん田口拓実さんを紹介します。

奏者担当在籍
水野郁子第1ヴァイオリン1969年~
田口拓実第1ヴァイオリン2022-23シーズン~

ボストン交響楽団に日本人奏者はいる?

はい。2026年現在、ボストン交響楽団には東京出身のヴァイオリン奏者・水野郁子さんが現役メンバーとして在籍しています。

さらに、第1ヴァイオリンには田口拓実さんも在籍しています。

2人とも現在のボストン交響楽団公式メンバー一覧に掲載されており、第1ヴァイオリンの一員として活動しています。

現在在籍する日本人・日本ゆかりの奏者

水野郁子|第1ヴァイオリン

水野郁子(Ikuko Mizuno)さんは、東京出身のヴァイオリン奏者です。

5歳からヴァイオリンを始め、桐朋学園で学びました。

高校生を対象とした全国ヴァイオリンコンクールで第1位となったほか、NHK・毎日新聞主催の音楽コンクールでも入賞しています。

その後、Spaulding Awardを得てアメリカへ渡り、ボストン大学でRoman Totenberg氏に師事。修士号を取得しました。

また、タングルウッド音楽センターでも学び、イタリアのキジアーナ音楽院やジュネーヴ音楽院でも研鑽を積んでいます。

そして1969年、ボストン交響楽団へ入団しました。

ボストン交響楽団の公式プロフィールによると、水野さんはBSOの名簿に加わった最初のアジア人奏者であり、さらに同楽団のヴァイオリン・セクションに正式に任命された最初の女性でもあります。

これはボストン交響楽団の長い歴史の中でも大きな出来事でした。

入団した1969年には、BSOの同僚3人とFestival Quartetを結成し、室内楽奏者としても活躍。

1972年にはニューヨークのカーネギー・リサイタル・ホールでリサイタルデビューしています。

演奏活動だけでなく、ボストン大学、MIT、タングルウッド音楽センター、桐朋学園などで教育にも携わってきました。

1969年から現在まで半世紀以上にわたりBSOに在籍している、非常に長いキャリアを持つ日本人奏者です。

田口拓実|第1ヴァイオリン

田口拓実(Takumi Taguchi)さんは、アメリカ・シアトル出身の日系アメリカ人ヴァイオリニストです。

幼い頃からヴァイオリンを学び、シアトル周辺のユース・オーケストラや室内楽などで経験を積みました。

その後、アメリカの名門音楽学校として知られるカーティス音楽院へ進学し、本格的にヴァイオリンを学びました。

学生時代からオーケストラ、室内楽、ソロの各分野で演奏経験を重ね、卒業後もプロのヴァイオリニストとして活動を続けています。

そして2022-23シーズンからボストン交響楽団の第1ヴァイオリン奏者として加入しました。

世界中から優秀な奏者が集まるボストン交響楽団のオーディションを突破し、現在は第1ヴァイオリンの一員として活動しています。

シアトルの日本語メディア「Junglecity」でも、ボストン交響楽団で活躍する日系ヴァイオリニストとして詳しく紹介されています。

1969年から在籍する水野郁子さんが長年BSOを支えてきたベテランであるのに対し、田口拓実さんは2020年代に加わった新しい世代の奏者です。

世代の異なる2人の日本人・日系ヴァイオリニストが同じ第1ヴァイオリン・セクションで活動している点も、現在のボストン交響楽団と日本とのつながりを感じさせるところです。

水野郁子は小澤征爾時代を長く支えた日本人奏者

ボストン交響楽団と日本の関係を語るうえで欠かせないのが、小澤征爾さんです。

小澤さんは1973年から2002年まで約30年間にわたりボストン交響楽団の音楽監督を務め、世界的な評価を確立しました。

水野郁子さんは小澤さんの音楽監督就任より前の1969年からBSOに在籍しており、小澤時代をほぼ全面的に経験した日本人奏者ということになります。

日本人指揮者が長期にわたり音楽監督を務め、日本人奏者も同じオーケストラで長年演奏を続けてきたという点で、ボストン交響楽団は日本とのつながりが特に深い海外オーケストラのひとつです。

ボストン交響楽団とは

ボストン交響楽団は、1881年に創設されたアメリカを代表するオーケストラです。

本拠地のシンフォニー・ホールは1900年に開館し、優れた音響を持つコンサートホールとして世界的に知られています。

歴代の音楽監督には、セルゲイ・クーセヴィツキー、シャルル・ミュンシュ、エーリヒ・ラインスドルフ、小澤征爾、ジェームズ・レヴァインなどが名を連ねます。

2014年からはアンドリス・ネルソンスが音楽監督を務めています。

アメリカの主要オーケストラの中でも長い歴史と高い演奏水準を誇り、ニューヨーク・フィル、シカゴ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団とともに、いわゆる「ビッグ5」のひとつとして知られています。

まとめ

2026年現在、ボストン交響楽団には、東京出身の水野郁子さんと、田口拓実さんが第1ヴァイオリン奏者として在籍しています。

特に水野郁子さんは1969年に入団し、BSO史上初のアジア人奏者、そしてヴァイオリン・セクション初の女性奏者となった歴史的な存在です。

小澤征爾さんが長年音楽監督を務めたこともあり、ボストン交響楽団は世界的な名門オーケストラの中でも日本との結びつきが非常に深い楽団です。

テレビ放送やコンサート映像でボストン交響楽団を見る機会があれば、第1ヴァイオリンで活躍する日本人・日本ゆかりの奏者にも注目してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事も読まれています
記事URLをコピーしました