バイエルン放送交響楽団に日本人奏者はいる?現在の日本人・日系メンバーを紹介
バイエルン放送交響楽団には日本人奏者がいるのでしょうか。2026年現在、第1ソロ・ヴィオラの湯浅江美子をはじめ、日本にルーツを持つチェロ奏者も在籍しています。現役メンバーと2026年11月の来日公演を紹介します。
バイエルン放送交響楽団の日本人・日本にルーツを持つ現役奏者
バイエルン放送交響楽団(BRSO)は、ドイツ・ミュンヘンを本拠地とするオーケストラです。
これまでオイゲン・ヨッフム、ラファエル・クーベリック、コリン・デイヴィス、ロリン・マゼール、マリス・ヤンソンスらと活動し、現在はサー・サイモン・ラトルが首席指揮者を務めています。
テレビ放送や映像を見ていて、
- 「バイエルン放送交響楽団に日本人奏者はいるの?」
- 「日本人らしい奏者が映っていたけれど誰?」
と気になった人もいるでしょう。
2026年現在、バイエルン放送交響楽団には、日本人奏者と日本にルーツを持つ奏者が複数在籍しています。
この記事では、現在活動している主な日本人・日本ゆかりのメンバーを紹介します。
現在在籍する日本人・日本ゆかりの奏者一覧
| 奏者 | 担当 | 在籍 |
|---|---|---|
| 湯浅江美子 | 第1ソロ・ヴィオラ | 2022年~ |
| Katharina Aki Jäckle | チェロ | 2015年~ |
| Sayaka Selina Studer | チェロ | 2024年~ |
バイエルン放送交響楽団に日本人奏者はいる?
はい。
2026年現在、バイエルン放送交響楽団には日本人ヴィオラ奏者の湯浅江美子さんが在籍しています。
湯浅さんは、ヴィオラ・セクションの主要ポジションである第1ソロ・ヴィオラ(1st Principal Viola)を務めています。
さらにチェロ・セクションには、ドイツと日本にルーツを持つKatharina Aki Jäckleさん、スイスと日本にルーツを持つSayaka Selina Studerさんも在籍しています。
日本生まれの奏者だけでなく、日本にルーツを持つ演奏家が複数活動していることが分かります。
湯浅江美子|第1ソロ・ヴィオラ
湯浅江美子(Emiko Yuasa)さんは、1995年に日本で生まれたヴィオラ奏者です。
桐朋学園音楽高等学校を経て桐朋学園大学で学び、ヴァイオリンを豊田弓乃氏、ヴィオラを佐々木亮氏に師事しました。
その後ドイツへ渡り、ミュンヘン音楽・演劇大学でハリオルフ・シュリヒティヒ氏にヴィオラを学び、学士課程と修士課程を修了しています。
国際コンクールでも実績を重ね、
- 2021年:ヒンデミット国際ヴィオラ・コンクール 第1位
- 2022年:東京国際ヴィオラコンクール 第2位
などの成績を残しています。
バイエルン放送交響楽団では2022年からソロ・ヴィオラ奏者として活動し、その後ポジションが変わり、2024年から第1ソロ・ヴィオラを務めています。
現在の楽団公式メンバー一覧でも、ヴィオラ・セクションの1st Principal Violaとして掲載されています。
オーケストラのヴィオラ・セクションを支える重要なポジションで活動する日本人奏者です。
Katharina Aki Jäckle|チェロ
Katharina Aki Jäckle(カタリーナ・アキ・イェックレ)さんは、1989年にドイツ・シュタルンベルクで生まれたチェリストです。
バイエルン放送交響楽団のプロフィールでは、ドイツと日本にルーツを持つ音楽一家の出身と紹介されています。
5歳からピアノ、8歳からチェロを学び、2002年にはミュンヘン音楽・演劇大学のジュニア学生となりました。
同大学ではWen-Sinn Yang氏に師事し、その後ベルリン芸術大学でJens Peter Maintz氏に学び、ディプロマおよび修士課程を修了しています。
コンクールでも、
- 「Jugend musiziert」チェロ独奏部門
- 国際ドッツァウアー・コンクール
- ヒンデミット国際コンクール
などで入賞歴があります。
オーケストラ奏者としては、2012年にベルリン・ドイツ交響楽団のフェレンツ・フリッチャイ・オーケストラ・アカデミーで経験を積みました。
その後バイエルン放送交響楽団へ移り、2015年から正式メンバーとしてチェロ・セクションに在籍しています。
今回紹介する3人の中では、現在のバイエルン放送交響楽団に最も長く在籍している日本ゆかりの奏者です。
Sayaka Selina Studer|チェロ
Sayaka Selina Studer(サヤカ・セリナ・シュトゥーダー)さんは、スイス・チューリヒ生まれのチェリストです。
バイエルン放送交響楽団のプロフィールでは、スイスと日本にルーツを持つチェリストとして紹介されています。
バーゼル音楽院でThomas Demenga氏に学び、その後パリ国立高等音楽院、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学などで研鑽を積みました。
さらにベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーの奨学生となり、ベルリン・フィルのチェロ奏者Ludwig Quandt氏から指導を受けています。
アントニオ・ヤニグロ国際チェロコンクールをはじめ、複数のコンクールで入賞し、ソリストや室内楽奏者としても活動してきました。
オーケストラではハンブルク交響楽団で約2年間、第2首席チェロ奏者を務めた後、2024年にバイエルン放送交響楽団のチェロ・セクションへ加入しました。
現在の楽団公式プロフィールおよびメンバー一覧では、チェロ(Violoncello)の奏者として掲載されています。
湯浅江美子はヴィオラ首席ポジションで活動
今回紹介した奏者の中でも、特に目につきやすいのが湯浅江美子さんです。
第1ソロ・ヴィオラは、ヴィオラ・セクションをまとめる重要なポジションのひとつです。
指揮者から見てオーケストラ中央付近に位置することも多いため、テレビ放送や配信映像で映る機会もあります。
「バイエルン放送交響楽団に日本人女性のヴィオラ奏者がいる」と気になった場合、湯浅さんである可能性があります。
ただし、オーケストラでは公演ごとに出演メンバーや配置が変わることがあるため、特定の公演については当日の編成を確認するのが確実です。
2026年11月にはサイモン・ラトルと来日
バイエルン放送交響楽団は、2026年11月にサー・サイモン・ラトルと日本公演を行う予定です。
兵庫、川崎、東京で複数の公演が組まれています。
| 日程 | 会場 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 11月21日 | 兵庫県立芸術文化センター | クリスチャン・ツィメルマン出演 |
| 11月22日 | ミューザ川崎シンフォニーホール | イザベル・ファウスト出演 |
| 11月24日 | 東京芸術劇場 | マーラー:交響曲第2番《復活》 |
| 11月25日 | サントリーホール | 武満徹、ベートーヴェン、ストラヴィンスキー |
| 11月26日 | サントリーホール | ドヴォルザーク、ベルク、シューベルト |
| 11月27日 | サントリーホール | 武満徹、ベートーヴェン、ラフマニノフ |
マーラー《復活》など多彩なプログラム
11月24日の東京芸術劇場公演では、マーラーの交響曲第2番《復活》が予定されています。
大編成のオーケストラに独唱と合唱も加わる作品で、ラトルとバイエルン放送交響楽団の組み合わせを聴く機会になります。
また、11月25日と27日のサントリーホール公演にはクリスチャン・ツィメルマンが出演し、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏する予定です。
11月26日にはイザベル・ファウストが登場し、ベルクのヴァイオリン協奏曲を演奏します。
さらに11月25日と27日には、武満徹の《鳥は星形の庭に降りる》もプログラムに組まれています。
来日公演では日本人・日系奏者にも注目
2026年の日本公演では、今回紹介した奏者の姿にも注目したいところです。
- ヴィオラ:湯浅江美子
- チェロ:Katharina Aki Jäckle
- チェロ:Sayaka Selina Studer
ただし、3人がすべての公演に出演するとは限りません。
オーケストラでは作品の編成やツアーの出演計画によってメンバーが変わる場合があるため、特定公演への出演については当日の編成や公式情報を確認する必要があります。
テレビ放送や映像配信が行われる場合には、弦楽器セクションにも注目してみると、演奏を別の角度から楽しめるでしょう。
首席指揮者はサー・サイモン・ラトル
現在、バイエルン放送交響楽団の首席指揮者を務めているのがサー・サイモン・ラトルです。
ラトルは長年ベルリン・フィルの首席指揮者・芸術監督を務めたことでも知られています。
バイエルン放送交響楽団では、古典派から現代作品まで幅広いプログラムに取り組んでいます。
2026年の日本公演でも、マーラー、ベートーヴェン、ベルク、ストラヴィンスキー、ラフマニノフ、武満徹など、異なる時代・作風の作品が予定されています。
ベルリン・フィルにも日本人奏者が在籍
ドイツのオーケストラでは、バイエルン放送交響楽団だけでなく、ベルリン・フィルにも日本人奏者が在籍してきました。
ベルリン・フィルの現在・歴代の日本人奏者についてはこちらで紹介しています。
まとめ|BRSOには日本人・日本にルーツを持つ奏者が複数在籍
2026年現在、バイエルン放送交響楽団では、日本人および日本にルーツを持つ奏者が複数活動しています。
- 湯浅江美子:第1ソロ・ヴィオラ
- Katharina Aki Jäckle:チェロ
- Sayaka Selina Studer:チェロ
中でも湯浅江美子さんは、第1ソロ・ヴィオラという重要なポジションを務めています。
Katharina Aki JäckleさんとSayaka Selina Studerさんも、日本にルーツを持つチェロ奏者としてオーケストラで活動しています。
2026年11月にはサー・サイモン・ラトルとの日本公演も予定されているため、来日公演やテレビ放送、配信映像を見る機会があれば、弦楽器セクションで演奏する日本人・日本ゆかりの奏者にも注目してみてください。






