シュターツカペレ・ドレスデンに日本人奏者はいる?現在の日本人・日系メンバーを紹介
シュターツカペレ・ドレスデンに日本人奏者はいるのでしょうか。2026年現在、第1・第2コンサートマスターを含む第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンに、日本人・日本にルーツを持つ奏者が在籍しています。
シュターツカペレ・ドレスデンの日本人・日本ゆかりの現役奏者
ドイツ・ドレスデンを本拠地とするシュターツカペレ・ドレスデン。
正式名称はザクセン州立歌劇場管弦楽団(Sächsische Staatskapelle Dresden)で、1548年創設という長い歴史を持つオーケストラです。
テレビ放送やコンサート映像を見ていて、「シュターツカペレ・ドレスデンに日本人奏者はいるの?」「日本人らしいヴァイオリン奏者が映っていたけれど誰?」と気になった人もいるでしょう。
2026年現在、シュターツカペレ・ドレスデンには、日本人および日本にルーツを持つ現役奏者が複数在籍しています。
しかも、第1コンサートマスターと第2コンサートマスターという、第1ヴァイオリン前方の重要なポジションにも日本とのつながりを持つ奏者がいます。
この記事では、現在シュターツカペレ・ドレスデンで活動する日本人・日本ゆかりの奏者を紹介します。
現在在籍する日本人・日本ゆかりの奏者一覧
| 奏者 | 担当 | 主な在籍歴 |
|---|---|---|
| 有希・マヌエラ・ヤンケ | 第1コンサートマスター | 2024年に正式団員 |
| 湯本亜美 | 第2コンサートマスター | 2017年~ |
| 島原冴 | 第1ヴァイオリン | 2003年~ |
| 猪瀬由希子 | 第2ヴァイオリン | 在籍中 |
シュターツカペレ・ドレスデンに日本人奏者はいる?
はい。
2026年現在、第1ヴァイオリンには、
- 第1コンサートマスターの有希・マヌエラ・ヤンケ
- 第2コンサートマスターの湯本亜美
- 島原冴
が在籍しています。
さらに第2ヴァイオリンには、猪瀬由希子さんが現役メンバーとして在籍しています。
特に第1ヴァイオリンのコンサートマスター陣に、日本人または日本にルーツを持つ奏者が複数いることは興味深いところです。
有希・マヌエラ・ヤンケ|第1コンサートマスター
有希・マヌエラ・ヤンケ(Yuki Manuela Janke)さんは、ドイツ・ミュンヘン生まれのヴァイオリニストです。
ドイツ人の父と日本人の母を持つ音楽一家に育ち、幼い頃からヴァイオリンとピアノを学びました。
ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学ではイゴール・オジム氏に学び、国際コンクールでも実績を重ねています。
- 2004年:パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール 第2位(第1位なし)
- 2007年:チャイコフスキー国際コンクール 第3位
- 2007年:サラサーテ国際ヴァイオリン・コンクール 第1位
ソリストや室内楽奏者として活動する一方、オーケストラのコンサートマスターとしても経験を重ねてきました。
シュターツカペレ・ドレスデンとは以前から関係を持ち、その後ベルリン国立歌劇場管弦楽団などでもコンサートマスターとして活動しています。
現在はシュターツカペレ・ドレスデンの第1コンサートマスターを務めています。
楽団が2024年に公表した資料では、試用期間を終えて同年に正式メンバーとなったことが紹介されています。
現在の公式メンバー一覧でも、Matthias Wollong氏と並んで1. Konzertmeisterinとして掲載されています。
湯本亜美|第2コンサートマスター
湯本亜美(Ami Yumoto)さんは、日本出身のヴァイオリニストです。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学へ進学しました。
澤和樹氏、ジェラール・プーレ氏、オレグ・クリサ氏らに学んだ後、2011年にドイツへ渡り、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学へ編入しました。
同大学ではサシュコ・ガヴリロフ氏、マーク・ゴトーニ氏らに師事し、ソリスト課程や国家演奏家資格にあたる課程を修了しています。
コンクールでも、
- ゾフィー・シャルロッテ王妃国際ヴァイオリン・コンクール 第1位
- パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール セミファイナリスト
- カール・フレッシュ・アカデミー ブラームス賞
などの実績があります。
2017年からシュターツカペレ・ドレスデンのメンバーとなり、2021年から第2コンサートマスターを務めています。
現在の公式名簿でも、第1ヴァイオリンの2. Konzertmeisterinとして掲載されています。
島原冴|2003年から第1ヴァイオリン
島原冴(Sae Shimabara)さんは、兵庫県生まれのヴァイオリニストです。
桐朋学園音楽大学で原田幸一郎氏のソリスト・クラスに学びました。
その後、ローム ミュージック ファンデーションの奨学金を得てドイツへ渡り、2000年から2002年までミュンヘン音楽・演劇大学でアナ・チュマチェンコ氏に学びました。
さらに、
- ザハール・ブロン
- ピンカス・ズーカーマン
- ヘルマン・クレッバース
- イーゴリ・オイストラフ
らのマスタークラスにも参加しています。
大阪国際音楽コンクールではグランプリを獲得するなど、コンクールでも実績を残しました。
また、アスペン音楽祭、カザルス音楽祭、サンタフェ室内楽音楽祭などにも出演しています。
そして2003年からシュターツカペレ・ドレスデンのメンバーとして活動しています。
現在の公式メンバー一覧でも、第1ヴァイオリン奏者として掲載されています。
2026年時点で在籍20年を超え、現在の日本人奏者の中でも長いキャリアを持つ一人です。
猪瀬由希子|第2ヴァイオリン
猪瀬由希子(Yukiko Inose)さんは、シュターツカペレ・ドレスデンの第2ヴァイオリン奏者です。
現在の公式メンバー一覧にも、2. Violineの現役メンバーとして名前が掲載されています。
一方、公式サイトでは詳しい個人プロフィールが公開されていないため、経歴については確認できる範囲にとどめます。
テレビ放送やコンサート映像で第2ヴァイオリンが映った際に、日本のクラシックファンが気付くこともあるでしょう。
コンサートマスター陣にも日本とのつながり
現在のシュターツカペレ・ドレスデンで特に興味深いのが、第1ヴァイオリン前方のメンバーです。
- 有希・マヌエラ・ヤンケ:第1コンサートマスター
- 湯本亜美:第2コンサートマスター
という形で、日本とつながりを持つ2人のヴァイオリニストが重要なポジションを務めています。
コンサートマスターは第1ヴァイオリンをまとめるだけでなく、指揮者とオーケストラをつなぎ、弦楽器全体の演奏にも関わる役割を担います。
そのためテレビ放送や映像でも比較的目につきやすいポジションです。
第1ヴァイオリンに3人が在籍
現在紹介している4人のうち、3人が第1ヴァイオリンに所属しています。
- 有希・マヌエラ・ヤンケ:第1コンサートマスター
- 湯本亜美:第2コンサートマスター
- 島原冴:第1ヴァイオリン
さらに第2ヴァイオリンには猪瀬由希子さんが在籍しています。
現在確認できる日本人・日本ゆかりの奏者が、いずれもヴァイオリン・セクションに所属している点も特徴的です。
シュターツカペレ・ドレスデンとは
シュターツカペレ・ドレスデンは、1548年にザクセン選帝侯モーリッツによって創設された、非常に長い歴史を持つオーケストラです。
現在の本拠地はドレスデンのゼンパーオーパーです。
オペラやバレエの公演を担う一方、交響楽コンサートや室内楽にも取り組んでいます。
1シーズンには約250回のオペラ・バレエ公演に出演するほか、約50回の交響楽コンサート、マチネー、室内楽公演などを行っています。
長い歴史の中では、リヒャルト・ワーグナーやリヒャルト・シュトラウスなど、多くの作曲家とも深い関係を築いてきました。
楽団自身も、その独自の響きを「ドレスデンの響き」として紹介しています。
2024/25シーズンからダニエレ・ガッティが首席指揮者
現在の首席指揮者はダニエレ・ガッティです。
ガッティは2024/25シーズンからシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者に就任しました。
同楽団への初登場は2000年2月で、メンデルスゾーン、ヒンデミット、ブラームスなどを指揮しています。
その後も客演を重ね、2024年からオーケストラを率いる立場となりました。
1548年創設、470年以上続くオーケストラ
シュターツカペレ・ドレスデンの特徴のひとつが、その長い歴史です。
1548年の創設から数えると、2026年時点で470年以上の歴史があります。
時代によって宮廷楽団、歌劇場管弦楽団、コンサート・オーケストラとしてさまざまな役割を果たしてきました。
現在もゼンパーオーパーのオーケストラであると同時に、独立した交響楽コンサートや海外公演を行っています。
テレビや映像では第1ヴァイオリンにも注目
シュターツカペレ・ドレスデンのテレビ放送や配信映像を見る機会があれば、第1ヴァイオリン前方にも注目してみてください。
有希・マヌエラ・ヤンケさんや湯本亜美さんはコンサートマスターとして前方に座るため、映像にも比較的映りやすい奏者です。
また、第1ヴァイオリンには島原冴さん、第2ヴァイオリンには猪瀬由希子さんも在籍しています。
ただし、オーケストラでは公演ごとに編成や出演メンバーが変わるため、4人全員がすべての公演に出演するとは限りません。
ベルリン・フィルにも日本人奏者が在籍
ドイツの主要オーケストラでは、シュターツカペレ・ドレスデン以外にも日本人奏者が活動しています。
ベルリン・フィルの現在・歴代の日本人団員についてはこちらの記事で紹介しています。
まとめ|ドレスデンには日本人・日本ゆかりのヴァイオリン奏者が在籍
2026年現在、シュターツカペレ・ドレスデンでは、日本人・日本にルーツを持つ奏者がヴァイオリン・セクションで活動しています。
- 有希・マヌエラ・ヤンケ:第1コンサートマスター
- 湯本亜美:第2コンサートマスター、2017年から在籍
- 島原冴:第1ヴァイオリン、2003年から在籍
- 猪瀬由希子:第2ヴァイオリン
特に有希・マヌエラ・ヤンケさんと湯本亜美さんが、それぞれ第1・第2コンサートマスターを務めている点は興味深いところです。
また、島原冴さんは2003年から20年以上にわたって同楽団で活動しています。
テレビ放送やコンサート映像でシュターツカペレ・ドレスデンを見る際には、長い伝統を持つオーケストラの響きとともに、日本人・日本ゆかりの奏者にも注目してみてください。






