フランクフルト放送交響楽団に日本人奏者はいる?現在の日本人・日本ゆかりのメンバーを紹介
フランクフルト放送交響楽団に日本人奏者はいるのでしょうか。2026年現在、第2ヴァイオリンには麻柄祥子、河西紗子が在籍し、日本文化にゆかりを持つAkemi Mercer-Niewöhnerも同じセクションで活動しています。
フランクフルト放送交響楽団の日本人・日本ゆかりの現役奏者
ドイツ・フランクフルトを本拠地とするフランクフルト放送交響楽団。
ドイツ語ではhr-Sinfonieorchester Frankfurt、英語ではFrankfurt Radio Symphonyと呼ばれる、ドイツの放送オーケストラです。
テレビ放送やYouTube、コンサート映像を見ていて、「フランクフルト放送交響楽団に日本人奏者はいるの?」「日本人のヴァイオリン奏者がいるように見えたけれど誰?」と気になった人もいるでしょう。
2026年現在、フランクフルト放送交響楽団には、日本出身の現役奏者が在籍しています。
さらに、日本文化とのつながりを持つ奏者も同じ第2ヴァイオリン・セクションで活動しています。
この記事では、現在在籍する日本人奏者と日本ゆかりのメンバーを紹介します。
現在在籍する日本人・日本ゆかりの奏者一覧
| 奏者 | 担当 | 在籍 |
|---|---|---|
| 麻柄祥子 | 第2ヴァイオリン | 2009年~ |
| 河西紗子 | 第2ヴァイオリン | 2020年~ |
| Akemi Mercer-Niewöhner | 第2ヴァイオリン・Vorspielerin | 2008年~ |
フランクフルト放送交響楽団に日本人奏者はいる?
はい。2026年現在、フランクフルト放送交響楽団には、麻柄祥子さんと河西紗子さんという日本出身のヴァイオリン奏者が在籍しています。
2人とも第2ヴァイオリン・セクションのメンバーです。
さらに同じ第2ヴァイオリンには、カナダ出身のAkemi Mercer-Niewöhnerさんが在籍し、Vorspielerinというセクションを支えるポジションを務めています。
Akemi Mercer-Niewöhnerさんについては、日本人または日系人と公式に明記されているわけではないため、この記事では「日本ゆかりの奏者」として分けて紹介します。
麻柄祥子|第2ヴァイオリン
麻柄祥子(Shoko Magara di Nonno)さんは、名古屋生まれの日本人ヴァイオリニストです。
東京藝術大学で学んだ後、ドイツへ渡り、マンハイム音楽大学で研鑽を積みました。
学生時代から国内外のコンクールに参加し、ソロや室内楽でも演奏活動を続けています。
ドイツではデュースブルク・フィルハーモニーなどでオーケストラ経験を積み、2009年にフランクフルト放送交響楽団の第2ヴァイオリンへ加入しました。
その後もオーケストラでの活動と並行し、日本とドイツの双方で室内楽やソロにも取り組んでいます。
2026年現在も第2ヴァイオリンのメンバーとして活動しています。
河西紗子|第2ヴァイオリン
河西紗子(Ayako Kasai)さんは、1993年に長野県茅野市で生まれた日本人ヴァイオリニストです。
3歳からヴァイオリンを始め、スズキ・メソードを基礎に学びました。
全日本学生音楽コンクールや市川市文化振興財団新人演奏家コンクールなどで入賞し、若い頃からソリストとしても経験を積んでいます。
14歳のときには豊田耕兒氏の指揮でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、16歳のときにはメルボルンでシベリウスのヴァイオリン協奏曲をオーケストラと共演しました。
その後、東京藝術大学へ進学しました。
2015年から2018年まではNHK交響楽団アカデミーに在籍し、オーケストラ奏者として経験を積みました。
その後ドイツへ渡り、2018年から2020年までエッセン・フィルハーモニー管弦楽団で演奏しています。
そして2020年4月からフランクフルト放送交響楽団の第2ヴァイオリン奏者として在籍しています。
2022年にはフォルクヴァング芸術大学の課程を修了しました。
日本での音楽教育、N響アカデミー、ドイツのオーケストラでの経験を経て、現在はフランクフルト放送交響楽団で活動しています。
Akemi Mercer-Niewöhner|第2ヴァイオリンのVorspielerin
Akemi Mercer-Niewöhnerさんは、カナダ・エドモントン生まれのヴァイオリニストです。
公式プロフィールではカナダ出身とされており、日本人または日系人とは明記されていません。
そのため、名前だけを根拠に日本人・日系人と判断することは避け、ここでは日本文化との接点を持つ奏者として紹介します。
カナダで音楽を学んだ後、ドイツのケルン音楽大学でViktor Tretyakov氏に師事しました。
ソリストとしてトロント交響楽団と共演したほか、Canadian Music Competitionでも実績を残しています。
2005年から2007年まではミュンヘン・フィルの奨学生として活動。
ヴェルビエ祝祭管弦楽団、ミュンヘン室内管弦楽団、マーラー室内管弦楽団などでも演奏経験を積みました。
そして2008年にフランクフルト放送交響楽団へ加入しました。
2010年からはVorspielerinを務めています。
Vorspielerinは、第2ヴァイオリン・セクションの前方で演奏し、セクションを支える役割を担うポジションです。
また、幼少期には日本の伝統楽器である箏を学んだ経験もあるとされています。
第2ヴァイオリンに日本とのつながりが集中
現在のフランクフルト放送交響楽団で興味深いのは、今回紹介した3人がいずれも第2ヴァイオリンに所属していることです。
- Akemi Mercer-Niewöhner:2008年加入、2010年からVorspielerin
- 麻柄祥子:2009年加入
- 河西紗子:2020年加入
日本人奏者2人に加え、日本文化との接点を持つ奏者が同じセクションで活動していることになります。
テレビ放送やYouTubeなどで第2ヴァイオリンが映った際には、こうした奏者にも注目してみるとよいでしょう。
フランクフルト放送交響楽団とは
フランクフルト放送交響楽団は、ドイツ・ヘッセン州の公共放送局ヘッセン放送(hr)を母体とするオーケストラです。
1929年に設立され、ドイツの放送オーケストラとして長い歴史を持っています。
日本では「フランクフルト放送交響楽団」の名称で知られていますが、ドイツではhr-Sinfonieorchester Frankfurtという名称が使われています。
英語ではFrankfurt Radio Symphonyと表記されます。
歴代の首席指揮者には、
- エリアフ・インバル
- ドミトリー・キタエンコ
- パーヴォ・ヤルヴィ
- アンドレス・オロスコ=エストラーダ
らがいます。
2021年からはアラン・アルティノグルが首席指揮者を務めています。
マーラーやブルックナーなどの大規模な交響曲から現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、録音や映像配信にも積極的です。
YouTubeで演奏を見やすいオーケストラ
フランクフルト放送交響楽団は、演奏映像をインターネットで積極的に公開していることでも知られています。
日本からでも同楽団の演奏を目にする機会が多く、「このヴァイオリン奏者は日本人かな?」と気になって検索する人もいるでしょう。
その場合、第2ヴァイオリンには日本人奏者が複数在籍しています。
指揮者やソリストだけでなく、オーケストラの各セクションを見ることも映像鑑賞の楽しみのひとつです。
公演ごとに出演メンバーは変わる
麻柄祥子さん、河西紗子さん、Akemi Mercer-Niewöhnerさんはいずれも現役メンバーですが、すべての演奏会に必ず出演するわけではありません。
オーケストラでは曲目や編成、ローテーションなどによって出演する奏者が変わります。
特定の演奏映像に誰が出演しているのか確認したい場合は、その公演の公式プログラムやクレジットを見るのが確実です。
ドイツのオーケストラでは日本人奏者も多数活動
ドイツの主要オーケストラでは、フランクフルト放送交響楽団以外にも日本人奏者が活動しています。
ベルリン・フィルの現在・歴代の日本人団員についてはこちらの記事で紹介しています。
まとめ|第2ヴァイオリンに日本人奏者が在籍
2026年現在、フランクフルト放送交響楽団には、日本出身の麻柄祥子さんと河西紗子さんが第2ヴァイオリン奏者として在籍しています。
- 麻柄祥子:第2ヴァイオリン、2009年から在籍
- 河西紗子:第2ヴァイオリン、2020年から在籍
- Akemi Mercer-Niewöhner:第2ヴァイオリン、2008年から在籍、2010年からVorspielerin
Akemi Mercer-Niewöhnerさんについては、日本人・日系人と公式に明記されているわけではありませんが、幼少期に箏を学ぶなど日本文化との接点を持つ奏者です。
3人とも第2ヴァイオリンに所属しているため、フランクフルト放送交響楽団のテレビ放送やYouTube映像を見る際には、第2ヴァイオリン・セクションにも注目してみてください。






