スイス・ロマンド管弦楽団に日本人奏者はいる?現在の日本人メンバーを紹介
スイス・ジュネーヴを本拠地とするスイス・ロマンド管弦楽団。
エルネスト・アンセルメによって創設され、フランス音楽や20世紀作品の名演・名録音で知られる、スイスを代表するオーケストラのひとつです。
テレビ放送やコンサート映像を見ていて、 「スイス・ロマンド管弦楽団に日本人奏者はいるの?」 「日本人らしいヴァイオリニストが映っていたけれど誰?」 と気になった方もいるのではないでしょうか。
2026年現在、スイス・ロマンド管弦楽団では、第1ヴァイオリンの粟野由美子さんと久保由美さんが日本人奏者として活躍しています。
この記事では、現在スイス・ロマンド管弦楽団に在籍する日本人奏者を紹介します。
| 奏者 | 担当 |
|---|---|
| 粟野由美子 | 第1ヴァイオリン |
| 久保由美 | 第1ヴァイオリン |
スイス・ロマンド管弦楽団に日本人奏者はいる?
はい。2026年現在、スイス・ロマンド管弦楽団には日本人の現役奏者が在籍しています。
いずれも第1ヴァイオリン・セクションで、粟野由美子さんと久保由美さんが演奏しています。
スイス・ロマンド管弦楽団の公式メンバー一覧にも、2人とも現在の第1ヴァイオリン奏者として掲載されています。
現在在籍する日本人奏者
粟野由美子|第1ヴァイオリン
粟野由美子(Yumiko Awano)さんは、スイス・ロマンド管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者です。
1983年に京都で生まれ、東京藝術大学を卒業しました。
その後スイスへ渡り、ローザンヌ音楽院でピエール・アモイヤルに師事し、ソリストとして研鑽を積みました。
若い頃からコンクールでも実績を重ね、大阪国際音楽コンクールで入賞したほか、全日本学生音楽コンクール大阪大会でも上位に入っています。
さらに2010年にはニコロ・パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール、2011年には仙台国際音楽コンクールでも入賞しています。
2006年から2010年まではカメラータ・ローザンヌでヴァイオリンおよびヴィオラ奏者として活動しました。
そして2011年にスイス・ロマンド管弦楽団へ入団。
現在も第1ヴァイオリン・セクションの一員として活動しています。
オーケストラ以外でも活躍しており、2016年にはOrchestre des Nationsのコンサートマスターとして招かれ、2017年にはヨーテボリ交響楽団でソロ・ヴァイオリンを務めています。
久保由美|第1ヴァイオリン
久保由美(Yumi Kubo)さんは、スイス・ロマンド管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者です。
1980年に東京で生まれ、桐朋学園でヴァイオリンを学びました。
その後、ローザンヌ音楽院へ進み、粟野由美子さんと同じくピエール・アモイヤルのクラスで学び、ソリスト・ディプロマを取得しています。
ソリストとして、ザルツブルク・モーツァルテウム、プラドのパブロ・カザルス音楽祭、Radio France、Aspen-Nagano、白馬、札幌など国内外の音楽祭に出演してきました。
またピエール・アモイヤルとのデュオや、カメラータ・ローザンヌのソリストとしても演奏し、ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地で活動しています。
これまでにシンフォニエッタ・ド・ローザンヌ、大阪センチュリー交響楽団、スピーツ交響楽団などでもソリストを務めました。
そして2009年にスイス・ロマンド管弦楽団へ入団。
以来、第1ヴァイオリン奏者として楽団を支えています。
第1ヴァイオリンで日本人奏者が活躍
スイス・ロマンド管弦楽団に在籍する日本人奏者は、現在いずれも第1ヴァイオリンを担当しています。
第1ヴァイオリンは、オーケストラの旋律を担う機会が多く、弦楽セクションの中心となる重要なパートです。
粟野由美子さんと久保由美さんは、ともに日本で音楽教育を受けた後、スイスでさらに研鑽を積み、そのままヨーロッパを拠点に活動を続けてきました。
2人ともローザンヌでピエール・アモイヤルに学んでいる点も共通しています。
スイス・ロマンド管弦楽団とは
スイス・ロマンド管弦楽団は、1918年に指揮者エルネスト・アンセルメによって創設されました。
本拠地はスイス・ジュネーヴで、主な演奏会場としてヴィクトリア・ホールを使用しています。
創設者アンセルメのもとでは、ドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキーなどの作品を数多く演奏し、特にフランス音楽や20世紀音楽で高い評価を得ました。
アンセルメとスイス・ロマンド管弦楽団による録音は現在でも数多く残されており、クラシック音楽ファンには広く知られています。
その後も世界的な指揮者を迎えながら、ジュネーヴを中心にコンサート、録音、海外公演など幅広い活動を続けています。
かつてミシェル・シュヴァルベも在籍
スイス・ロマンド管弦楽団の歴史を語るうえで、クラシック音楽ファンにとって興味深いのが、ミシェル・シュヴァルベが在籍していたことです。
ミシェル・シュヴァルベは、のちにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターとして長く活躍し、ヘルベルト・フォン・カラヤン時代のベルリン・フィルを代表する名奏者のひとりとなりました。
そのシュヴァルベは、ベルリン・フィルに入る以前、スイス・ロマンド管弦楽団でコンサートマスターを務めた経歴があります。
のちに世界最高峰のオーケストラで伝説的なコンサートマスターとして知られることになる奏者が、このスイス・ロマンド管弦楽団で重要なポジションを務めていたことは、楽団の歴史の奥深さを感じさせます。
カラヤン時代のベルリン・フィルが好きな人にとっても、スイス・ロマンド管弦楽団は意外なつながりを持つオーケストラといえるでしょう。
日本とのつながりもあるオーケストラ
スイス・ロマンド管弦楽団は、日本でもアンセルメ時代の録音や来日公演などを通じて長く知られてきました。
また現在は、粟野由美子さんと久保由美さんという日本人ヴァイオリニストが第1ヴァイオリンで活躍しています。
日本で音楽を学んだ奏者がヨーロッパへ渡り、現地の名門オーケストラで長く活動している例としても注目されます。
まとめ
2026年現在、スイス・ロマンド管弦楽団では、粟野由美子さんと久保由美さんが日本人奏者として活躍しています。
2人はいずれも第1ヴァイオリンを担当しています。
粟野由美子さんは京都出身で東京藝術大学を卒業し、2011年にスイス・ロマンド管弦楽団へ入団しました。
久保由美さんは東京出身で桐朋学園を経てローザンヌで学び、2009年から同楽団に在籍しています。
テレビ放送やコンサート映像でスイス・ロマンド管弦楽団を見る機会があれば、第1ヴァイオリンで活躍する2人の日本人奏者にも注目してみてはいかがでしょうか。





