ウィーン・フィルに日本人奏者はいる?現在の日本ゆかりのメンバーを紹介
ウィーン・フィルに日本人や日本にゆかりのある奏者はいるのでしょうか。2026年現在、日本人の母を持つヘーデンボルク兄弟が正団員として在籍し、第2ヴァイオリンにはルーカス・タケシ・ストラットマンも所属しています。
ウィーン・フィルの日本人・日本にゆかりのある現役団員
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、長い歴史を持つオーケストラです。
毎年元日のニューイヤーコンサートなどをテレビで見ていて、「ウィーン・フィルに日本人奏者はいるの?」と気になった人もいるでしょう。
2026年現在、日本とのつながりが特に深い現役団員として、
ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルクとベルンハルト・直樹・ヘーデンボルクの兄弟が在籍しています。
二人は日本人の母を持つ音楽一家に生まれ、それぞれ第1ヴァイオリンとチェロを担当しています。
さらに、第2ヴァイオリンにはニューヨーク出身のルーカス・タケシ・ストラットマンも在籍しています。
この記事では、ウィーン・フィルの現役正団員の中から、日本とのつながりがある、または日本の音楽ファンにも注目される奏者を紹介します。
現在ウィーン・フィルに在籍する日本にゆかりのある奏者
| 奏者 | 楽器 | ウィーン・フィル加入 |
|---|---|---|
| ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク | 第1ヴァイオリン | 2004年 |
| ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク | チェロ | 2014年 |
| ルーカス・タケシ・ストラットマン | 第2ヴァイオリン | 2025年 |
ヘーデンボルク兄弟は、日本人の母を持つ日系オーストリア人の音楽家です。
一方、ルーカス・タケシ・ストラットマンはアメリカ・ニューヨーク出身のヴァイオリニストで、ウィーン・フィル公式プロフィールでもアメリカ人音楽家として紹介されています。
ウィーン・フィルに日本生まれの日本人正団員はいる?
2026年現在、ウィーン・フィルの公式メンバー一覧を見る限り、今回確認できた現役正団員の中に日本生まれの日本人奏者は見当たりません。
一方で、日本人の母を持つヘーデンボルク兄弟が長年にわたって正団員として活動しています。
つまり、現在のウィーン・フィルには日本との深いつながりを持つ奏者が複数在籍していることになります。
ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルク|第1ヴァイオリン
ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルクは、1977年生まれのヴァイオリニストです。
父はスウェーデン人のヴァイオリニスト、母は日本人のピアニストという音楽一家に育ちました。
弟のベルンハルト・直樹はウィーン・フィルのチェロ奏者、末弟のユリアン・洋はピアニストとして活動しています。
幼少期からヴァイオリンを学び、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学などで研鑽を積みました。
2001年にウィーン国立歌劇場管弦楽団へ入団。
2004年にウィーン・フィルのメンバーとなり、現在は第1ヴァイオリン奏者として活動しています。
オーケストラ活動だけでなく、ソロや室内楽にも取り組み、兄弟3人によるヘーデンボルク・トリオでも演奏しています。
日本で演奏する機会もあり、日本のクラシック音楽ファンにも比較的知られたウィーン・フィル奏者の一人です。
ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルク|チェロ
ベルンハルト・直樹・ヘーデンボルクは、1979年にオーストリアのザルツブルクで生まれたチェリストです。
兄ヴィルフリートと同じく、スウェーデン人の父と日本人の母を持ちます。
チェロをハインリッヒ・シフに長期間学び、その後もダヴィド・ゲリンガス、ザラ・ネルソヴァ、ミクローシュ・ペレーニらのもとで研鑽を積みました。
2008年から2011年までトーンキュンストラー管弦楽団の首席チェロ奏者を務め、その後2011年にウィーン国立歌劇場管弦楽団へ入団しました。
2014年にウィーン・フィルの正式メンバーとなり、現在もチェロ奏者として活動しています。
さらに2026年には、ウィーン・フィルの財務を担当する役職にも再選されており、演奏だけでなく楽団運営にも関わっています。
ソロや室内楽でも活動し、日本で演奏する機会もあります。
ルーカス・タケシ・ストラットマン|第2ヴァイオリン
ルーカス・タケシ・ストラットマンは、アメリカ・ニューヨーク出身のヴァイオリニストです。
ジュリアード音楽院で学士号と修士号を取得し、在学中にはジュリアード・オーケストラのコンサートマスターも務めました。
2021年にはウィーン・フィルのオーケストラ・アカデミーに入り、ウィーンでさらに経験を積みます。
その後、2022年からウィーン国立歌劇場管弦楽団の奏者となり、2025年にウィーン・フィルのメンバーとなりました。
現在は第2ヴァイオリン奏者として活動しています。
ミドルネームに「Takeshi」を持つことから日本との関係が気になる名前ですが、ウィーン・フィル公式プロフィールではアメリカ人ヴァイオリニストとして紹介されています。
そのため、名前だけを根拠に日本人や日系人と断定するのは避けた方がよいでしょう。
一方、過去には日本でも演奏活動を行っています。
ヘーデンボルク兄弟はそろってウィーン・フィル正団員
日本とのつながりという点で特に興味深いのが、ヘーデンボルク兄弟がそろってウィーン・フィルの正団員であることです。
さらに末弟のユリアン・洋・ヘーデンボルクはピアニストとして活動しています。
3人は「ヘーデンボルク・トリオ」としても演奏し、日本でも公演を行ってきました。
父がヴァイオリニスト、母がピアニストという家庭で育ち、兄弟それぞれが音楽家として活動していることになります。
ウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーン・フィルの関係
ウィーン・フィルの団員について調べると、
「ウィーン国立歌劇場管弦楽団へ入団した年」と「ウィーン・フィルのメンバーになった年」
が異なることがあります。
これはウィーン・フィル独特の仕組みによるものです。
ウィーン・フィルのメンバーになるためには、まずウィーン国立歌劇場管弦楽団の奏者として活動し、その後ウィーン・フィルのメンバーとして認められる必要があります。
そのためヘーデンボルク兄弟やストラットマンも、
という経歴になっています。
ニューイヤーコンサートでも姿を見ることがある
ウィーン・フィルといえば、毎年1月1日に開催されるニューイヤーコンサートがよく知られています。
ヘーデンボルク兄弟やルーカス・タケシ・ストラットマンも現役のウィーン・フィル奏者です。
その年の出演メンバーに入っていれば、テレビ中継などで演奏する姿を見ることができます。
ニューイヤーコンサートではカメラが奏者を大きく映す場面も多いため、団員を知ったうえで見ると別の楽しみ方ができます。
ベルリン・フィルには日本人団員も在籍
同じヨーロッパの主要オーケストラでも、ベルリン・フィルには日本人奏者が在籍してきました。
安永徹、樫本大進など歴代の日本人団員や、現在・過去の日本人奏者についてはこちらの記事で紹介しています。
まとめ|ウィーン・フィルと日本につながりを持つ奏者
2026年現在、ウィーン・フィルの現役メンバーには、日本との深いつながりを持つ奏者が在籍しています。
中でもヘーデンボルク兄弟は、日本人の母を持ち、兄弟そろってウィーン・フィルの正団員として活動している点で興味深い存在です。
一方、ルーカス・タケシ・ストラットマンはニューヨーク出身のアメリカ人奏者であり、「Takeshi」という名前だけから日本人や日系人と断定することはできません。
ニューイヤーコンサートやウィーン・フィルのテレビ放送を見る際には、こうした奏者にも注目してみると、オーケストラを見る楽しみがさらに広がるでしょう。






