クリーヴランド管弦楽団に日本人奏者はいる?現在の日本人メンバーを紹介
クリーヴランド管弦楽団に日本人奏者はいるのでしょうか。2026年現在、第1ヴァイオリンの橋爪美穂と、首席チューバの杉山康人が現役メンバーとして在籍しています。2人の経歴や楽団での活動を紹介します。
クリーヴランド管弦楽団の日本人現役奏者
クリーヴランド管弦楽団は、1918年に創設されたアメリカを代表するオーケストラのひとつです。
ニューヨーク・フィル、ボストン交響楽団、シカゴ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団とともに、歴史的にアメリカの「ビッグ5」と呼ばれてきました。
テレビ放送やコンサート映像を見ていて、「クリーヴランド管弦楽団に日本人奏者はいるの?」「日本人らしい奏者が映っていたけれど誰?」と気になった人もいるでしょう。
2026年現在、クリーヴランド管弦楽団では、第1ヴァイオリンの橋爪美穂さんと、首席チューバの杉山康人さんが現役奏者として活動しています。
現在在籍する日本人奏者一覧
| 奏者 | 担当 | 在籍 |
|---|---|---|
| 橋爪美穂 | 第1ヴァイオリン | 1995年~ |
| 杉山康人 | 首席チューバ | 2006年1月~ |
クリーヴランド管弦楽団に日本人奏者はいる?
はい。
2026年現在、弦楽器では橋爪美穂さんが第1ヴァイオリンに在籍しています。
また金管楽器では、杉山康人さんが首席チューバを務めています。
橋爪さんは1995年、杉山さんは2006年に加入しており、2人とも長年にわたってクリーヴランド管弦楽団で活動しています。
橋爪美穂|第1ヴァイオリン
橋爪美穂(Miho Hashizume)さんは、東京で生まれ育ったヴァイオリニストです。
桐朋学園で学び、高校課程と音楽学士課程を修了しました。
その後アメリカへ渡り、ワイオミング大学やクリーヴランド音楽院でも研鑽を積んでいます。
ヴァイオリンは、有田正広氏、江藤アンジェラ氏、江藤俊哉氏、David Updegraff氏らに師事しました。
クリーヴランド管弦楽団へ入る以前には、トロント交響楽団のメンバーとして活動しています。
そして1995年にクリーヴランド管弦楽団へ入団しました。
現在も第1ヴァイオリン・セクションのメンバーとして在籍し、公式プロフィールではTheodore Rautenberg Chairを務めています。
室内楽や古楽でも活動する橋爪美穂
橋爪さんはオーケストラだけでなく、室内楽にも積極的に取り組んできました。
クリーヴランド管弦楽団の同僚とAmici String Quartetでも演奏しています。
さらに、クリーヴランドを拠点とする古楽アンサンブルApollo’s Fire / The Cleveland Baroque Orchestraの長年のメンバーでもあります。
同アンサンブルではソリストとしても出演し、アスペン、ボストン、デトロイト、インディアナポリスなどの音楽祭や公演で演奏しています。
教育活動にも携わり、オーバリン音楽院で教えたほか、ケース・ウェスタン・リザーブ大学の学生指導にも関わってきました。
杉山康人|首席チューバ
杉山康人(Yasuhito Sugiyama)さんは、兵庫県出身のチューバ奏者です。
大阪の相愛大学を卒業し、大阪フィルハーモニー交響楽団の唐川集三氏に学びました。
その後アメリカへ渡り、ノースウェスタン大学でRex Martin氏に師事しています。
さらに、バイエルン国立歌劇場やミュンヘン・フィルで活動したRobert Tucci氏にも学びました。
ウィーン国立歌劇場管弦楽団を経てクリーヴランドへ
杉山さんの経歴で特徴的なのが、クリーヴランド管弦楽団へ加入する以前にウィーン国立歌劇場管弦楽団で活動していたことです。
2003年から2005年まで同楽団に在籍しました。
ウィーン国立歌劇場管弦楽団は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体となるオーケストラで、杉山さんもその在籍期間中にウィーン・フィルの演奏活動に参加しています。
その後アメリカへ移り、2006年1月にクリーヴランド管弦楽団の首席チューバへ就任しました。
2026年時点では、約20年にわたり同じポジションを務めていることになります。
首席チューバとして金管セクションを支える
チューバはオーケストラの金管楽器の中で最も低い音域を担当します。
低音で金管セクションやオーケストラ全体の響きを支える一方、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチ、リヒャルト・シュトラウスなどの作品では存在感のある役割を担います。
杉山さんは、そのチューバ・パートの首席奏者として長年クリーヴランド管弦楽団で活動しています。
テレビ放送や配信映像ではオーケストラ後方に座っているため、金管楽器が映る場面で姿を確認できることがあります。
日本人が首席チューバを長年務める例
海外オーケストラで活動する日本人奏者にはヴァイオリンやヴィオラなど弦楽器奏者が多く見られますが、杉山さんはチューバという金管楽器で長いキャリアを築いています。
しかも、ウィーン国立歌劇場管弦楽団を経て、2006年からクリーヴランド管弦楽団の首席奏者を務めています。
海外の主要オーケストラで活動する日本人金管奏者を知りたい人にとっても、覚えておきたい奏者の一人です。
クリーヴランド管弦楽団とは
クリーヴランド管弦楽団は、1918年にアメリカ・オハイオ州クリーヴランドで創設されました。
歴代の音楽監督には、
- ニコライ・ソコロフ
- アルトゥール・ロジンスキ
- エーリヒ・ラインスドルフ
- ジョージ・セル
- ロリン・マゼール
- クリストフ・フォン・ドホナーニ
- フランツ・ウェルザー=メスト
らがいます。
特にジョージ・セルの時代には、アンサンブルの精度やバランスを重視した演奏スタイルで広く知られるようになりました。
本拠地はクリーヴランドのセヴェランス・ミュージック・センターです。
2026/27シーズンはウェルザー=メスト最後のシーズン
2026年現在、音楽監督を務めているのはフランツ・ウェルザー=メストです。
ウェルザー=メストは長年クリーヴランド管弦楽団を率いてきましたが、2026/27シーズンが音楽監督として最後のシーズンとなる予定です。
楽団は2026/27シーズンを、ウェルザー=メストの25年にわたる在任期間を振り返る節目のシーズンとして位置付けています。
アメリカの「ビッグ5」のひとつ
クリーヴランド管弦楽団は、
- ニューヨーク・フィル
- ボストン交響楽団
- シカゴ交響楽団
- フィラデルフィア管弦楽団
- クリーヴランド管弦楽団
の5楽団を指す、歴史的な呼称「ビッグ5」のひとつです。
ただし、この呼称は主に20世紀に定着したもので、現在のアメリカのオーケストラを順位付けするものではありません。
日本との関係も長いクリーヴランド管弦楽団
クリーヴランド管弦楽団は、これまで日本公演も行ってきました。
また、ジョージ・セル、クリストフ・フォン・ドホナーニ、フランツ・ウェルザー=メストらとの録音が日本でも発売され、長く聴かれてきました。
現在も橋爪美穂さんと杉山康人さんが現役メンバーとして在籍しており、奏者を通じた日本とのつながりも続いています。
テレビや映像では日本人奏者にも注目
クリーヴランド管弦楽団をテレビ放送や配信映像、来日公演で見る機会があれば、オーケストラの中にも注目してみてください。
- 橋爪美穂:第1ヴァイオリン
- 杉山康人:首席チューバ
が現役メンバーとして活動しています。
ただし、オーケストラでは公演ごとに出演メンバーや編成が変わるため、2人がすべての演奏会に出演するとは限りません。
ベルリン・フィルにも日本人奏者が在籍
海外の主要オーケストラでは、クリーヴランド管弦楽団以外でも日本人奏者が活動しています。
ベルリン・フィルの現在・歴代の日本人団員についてはこちらの記事で紹介しています。
まとめ|クリーヴランド管弦楽団には日本人奏者が2人在籍
2026年現在、クリーヴランド管弦楽団では、橋爪美穂さんと杉山康人さんが現役メンバーとして活動しています。
- 橋爪美穂:第1ヴァイオリン、1995年から在籍
- 杉山康人:首席チューバ、2006年1月から在籍
橋爪さんはトロント交響楽団を経て1995年に加入し、30年以上にわたって第1ヴァイオリンで活動しています。
杉山さんはウィーン国立歌劇場管弦楽団での活動を経て、2006年から首席チューバを務めています。
クリーヴランド管弦楽団をテレビやコンサート映像で見る機会があれば、第1ヴァイオリンの橋爪美穂さんと、金管セクションの杉山康人さんにも注目してみてください。






