Eテレ「クラシック音楽館」ペルトコスキ|トゥールーズ・キャピトル国立管、ラフマニノフ「「パガニーニの主題による狂詩曲」▽マーラー/交響曲第6番「悲劇的」」
2026年9月13日(日)、NHK Eテレ「クラシック音楽館」で、タルモ・ペルトコスキ指揮、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の来日公演が放送予定です。
今回の放送では、ピアニストの辻井伸行を迎えたラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」と、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」が演奏されます。
放送時間は午後9時から午後11時30分まで。演奏会は2026年6月8日、東京・サントリーホールで収録されました。
今回の主な曲目と聴きどころ
ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」
ラフマニノフがパガニーニの「24の奇想曲」の第24番の主題をもとに作曲した、ピアノとオーケストラのための変奏曲です。
全24変奏からなり、華麗な技巧とドラマチックな展開が魅力。中でも第18変奏の甘美な旋律は特に有名です。今回は辻井伸行のピアノと、ペルトコスキ率いるトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団との掛け合いに注目です。
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
マーラーの交響曲第6番は、大編成のオーケストラを駆使した重厚な作品です。「悲劇的」の名でも知られ、力強い行進曲風の主題、抒情的な旋律、巨大なクライマックスが次々と現れます。
とりわけ終楽章では、巨大な木製ハンマーによる「ハンマー打撃」が登場することでも有名です。金管や打楽器を含む大編成の響きを、若きペルトコスキがどのようにまとめるのかが大きな聴きどころでしょう。
今回の放送で注目したいポイント
今回特に注目したいのは、タルモ・ペルトコスキとトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団のコンビです。
ペルトコスキは2024年から同楽団の音楽監督を務めており、マーラーやブルックナー、リヒャルト・シュトラウスなど後期ロマン派の作品にも積極的に取り組んでいます。
ラフマニノフでは辻井伸行の華麗なピアノとオーケストラとの対話、マーラーでは大編成のオーケストラをどのようにコントロールし、巨大な構造を作り上げるかに注目です。
演奏家・オーケストラ
指揮:タルモ・ペルトコスキ
タルモ・ペルトコスキはフィンランド出身の指揮者。若くして国際的に注目を集め、2024年9月からトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の音楽監督を務めています。
マーラーやブルックナー、ワーグナーなどの作品を得意とし、ヨーロッパを中心に主要オーケストラとの共演を重ねています。
管弦楽:トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団は、フランス南西部の都市トゥールーズを拠点とする名門オーケストラです。
長年音楽監督を務めたミシェル・プラッソンのもとでフランス音楽を中心に数多くの録音を残し、その後はトゥガン・ソヒエフらによって国際的な評価をさらに高めました。
現在はペルトコスキを音楽監督に迎え、フランス作品に加えてドイツ・オーストリアやロシアの大規模な交響曲にも積極的に取り組んでいます。
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団で活躍する日本人奏者
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団では、日本人奏者も活躍しています。2026年9月現在の楽団公式メンバー一覧では、ヴァイオリンの藤江扶紀と片山 遥、ヴィオラの東条慧の名前を確認することができます。
今回の来日公演では、日本の聴衆にとって、海外の名門オーケストラで活動する日本人奏者の存在にも注目したいところです。
藤江扶紀(ヴァイオリン)
藤江扶紀さんは大阪府出身のヴァイオリニスト。東京藝術大学を卒業後、パリ国立高等音楽院大学院を最優秀の成績で修了しました。
第80回日本音楽コンクール・ヴァイオリン部門第1位などの実績を持ち、2018年からトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団のコ・ソリストを務めています。
日本国内でも東京交響楽団や京都市交響楽団などとの共演経験があり、ソロや室内楽でも幅広く活動しています。
片山 遥(ヴァイオリン)
片山 遥さんは1997年生まれの日本人ヴァイオリニスト。東京藝術大学を2019年に卒業した後、フランスに渡り、エコール・ノルマル音楽院やパリ国立高等音楽院で研鑽を積みました。
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団のアカデミーなどを経て、2023年からトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団のヴァイオリン奏者を務めています。
東条慧(ヴィオラ)
東条慧さんは山梨県出身のヴィオラ奏者。パリ国立高等音楽院で学んだ後、ベルリンでタベア・ツィンマーマンらに師事しました。
ベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーにも在籍し、デンマーク王立管弦楽団の首席ヴィオラ奏者や、ベルリン・ドイツ交響楽団のコ・ソロ奏者などを歴任。2024/25シーズンからトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の首席ヴィオラ奏者を務めています。
ベルリン・フィル、バイエルン放送交響楽団、パリ管弦楽団などヨーロッパを代表するオーケストラでの演奏経験を持つ奏者です。
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の現在の楽団員は、公式サイトの楽団員紹介ページで確認できます。
ピアノ:辻井伸行
辻井伸行さんは日本を代表するピアニストの一人です。2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで中国のチャン・ハオチェンとともに優勝し、国際的な注目を集めました。
今回演奏するラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」では、華麗な技巧だけでなく、第18変奏をはじめとする抒情的な場面での表現にも注目です。
放送情報
番組:NHK Eテレ「クラシック音楽館」
放送日:2026年9月13日(日)
放送時間:午後9時~午後11時30分
指揮:タルモ・ペルトコスキ
管弦楽:トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
ピアノ:辻井伸行
曲目:ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」、マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
収録:2026年6月8日 サントリーホール
